
はじめて車を購入する場合、マイカーローンで悩まれている方も多いのではないでしょうか。マイカーローンは銀行、JAバンク(農協)、労働金庫(ろうきん)など、ほとんどの金融機関で取り扱いがあるローンです。
ここでは、自動車を購入したい人向けに、銀行マイカーローンのメリット・デメリットについて解説します
もくじ
銀行マイカーローンのメリット

ディーラーローンよりも金利が低い
銀行マイカーローンの金利は年1.5%〜4.5%くらいが平均的な相場です。
ディーラーローンでは金利が年10.0%を超えていることも珍しくないため、銀行のマイカーローンは金利的なメリットが大きいローンだということがわかります。
銀行マイカーローン比較一覧
| マイカーローン | 金利(年率) | 借入限度額 | 保証料 |
| 三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン | 変動金利型:年 1.50%~年 2.45% | 50万円〜1,000万円 | 不要 |
| 住信SBIネット銀行 自動車ローン | 変動金利型:年1.775%~年3.975% | 10万円〜1,000万円 | 不要 |
| 三井住友銀行 マイカーローン | 変動金利型:年4.475% | 10万円〜300万円 | 不要 |
(※2022年7月19日現在)
銀行マイカーローンは減額措置がある
銀行のマイカーローンには減額という措置があります。
ディーラーローンでは申込時に希望した金額を満額で借りられるか、審査に落ちて1円も借りられないかのどちらかです。
しかし、銀行のマイカーローンは300万円の申し込みをしたところ、たとえ満額を借りられなかったとしても200万円に減額されて審査を可決することがあります。
ディーラーローンは0か100かのいずれかでしか借りられませんが、銀行のマイカーローンには減額措置があり融資も柔軟です。これはディーラーローンにはないメリットです。
購入する自動車を決める前に申し込み可能
銀行のマイカーローンは購入する車種を決める前にでもローンを申し込むことができます。
銀行のマイカーローンには減額措置があるため、車を決める前にローンを申し込み、借りられる金額の目安が分かってから、購入できそうな自動車の中から選ぶということが可能です。
ディーラーローンは先に購入する車種を決定してからでないとローンを組むことができないので、この点もディーラーローンにはない銀行マイカーローンならではのメリットです。
マイカーローンの種類によっては保険などの特典が付くこともある
銀行のマイカーローンには交通傷害保証などが付帯される商品もあります。
常陽銀行や七十七銀行などのマイカーローンには、借主に対して交通傷害保証を無料で付帯/負担してくれるサービスがあり、自動車の交通事故で怪我をしたときでも安心です。
ディーラーローンなどには交通傷害保険が付きません。これは銀行のマイカーローン独自のメリットといえます。
自動車以外の用途に使用できる場合もある
銀行のマイカーローンはディーラーローンと比較して、自動車以外の幅広い用途に使用できるというメリットがあります。
例えばディーラーローンや損保ジャパン日本興亜のマイカーローンでは自動車の本体価格にしかローンを使うことができません。
しかし、銀行のマイカーローンは自動車の本体価格だけではなく、免許取得、車検、修理費、パーツ代、中には車庫建設の費用にまで対応できるローンも存在します。
ディーラーローンなどと比べて、資金使途の幅が非常に広いという点も銀行マイカーローンならではのメリットです。
マイカーローンは借り換えも可能
銀行のマイカーローンは、別のマイカーローンへの借り換えも可能です。
「金利の高いマイカーローンを借りてしまった」という人は、後から別の銀行のマイカーローンへ借り換えることができるのです。
より金利の低いマイカーローンへ借り換えすれば、毎月の返済負担も軽くなります。これも銀行のマイカーローンならではのメリットです。
ネットバンキングから繰上げ返済が可能
銀行のマイカーローンはインターネットバンキングから無料で繰り上げ返済ができる商品が数多くあります。
ディーラーローンなどで残高の一部を繰上げ返済するときには、事前にローン会社と返済額と返済日の打ち合わせをして、自分で振込手続きを行う必要があり、場合によっては手数料が発生します。
お金に余裕があるときにインターネットバンキングから自由に繰り上げ返済できるというのも銀行のマイカーローンのメリットです。
銀行マイカーローンのデメリット

審査が厳しい
銀行のマイカーローンは金利が低めに設定されており、これ自体は間違いなくメリットですが、金利が低いということは審査が厳しいということを意味しています。
基本的には正社員で年収200万円〜300万円以上あり、カードローンなどの無担保で使い道が自由な借り入れが1本もない人でないと、マイカーローンの審査を通過することは難しいと言われています。
誰でも簡単に審査を通過できるわけではないという点が、銀行のマイカーローンのデメリットです。
融資が遅い
銀行のマイカーローンは申し込みをしてから審査結果が出るまでに、早くても3営業日程度は時間がかかります。
損保ジャパン日本興亜のマイカーローンは最短12時間で審査結果が出ると公言していますし、ディーラーローンもおよそ24時間以内には審査の回答があります。
審査結果がすぐに分からないため、その結果、融資が実行されるまでに時間がかかります。これは審査が早いノンバンクのマイカーローンと比べるとデメリットだといえます。
条件が厳しい
銀行のマイカーローンは申込条件が厳しい商品も少なくありません。例えば「年収200万円以上」とか「勤続年数1年以上」といった具合です。
ディーラーローンの申込条件は年齢くらいしかありませんので、誰でも気軽に申し込みができるローンではないという点も銀行のマイカーローンのデメリットに挙げられます。
オプションなどの特典が付かない
ディーラーローンを利用して自動車を購入すると、割引やオプションの無料付帯があるケースも少なくありません。
しかし、銀行のマイカーローンを利用して自動車を購入しても、基本的にこのような特典やサービスはありません。
ディーラーローンの金利によっては、特典やサービスを含めたメリットが銀行のマイカーローンよりも大きくなることがあります。
安易にローンを選んでしまうとディーラーローンよりも損をする可能性もある、というのも銀行のマイカーローンのデメリットです。
融資実行後でも書類の提出が必要
銀行のマイカーローンの中には、ディーラーローンのように融資金を自動車屋さんに直接振り込まずに本人が支払いを行うタイプの商品があります。
このようなマイカーローンは「確かに借りたお金を自動車代金のために支払った」ということを証明するために、自動車屋さんの領収書や名義変更後の車検証の写しなどを銀行に提出する必要があります。
また、この手続きをしっかりと行わないと、銀行から「他の使い道に流用した」と判断されてしまい、期限の利益を喪失(今すぐに全額返済を求められる)するリスクがあります。
筆者が銀行員時代に支店内で取り扱っていたマイカーローンの商品では、借主が融資実行後3ヵ月以上たっても車検証の写しを提出しなかったため、期限の利益を喪失したことで、保証会社への代位弁済(融資金の残金を保証会社が銀行へ全額返済すること)となり、信用情報がブラックになってしまった方もいました。
銀行のマイカーローンは融資実行後の手続きに手間がかかるというデメリットがありますが、面倒がらずルールに従いましょう。
まとめ

銀行のマイカーローンはディーラーローンと比べて金利面や利便性などが優れています。
また、お金を借りる前にも借りた後にも、銀行のマイカーローンには他の自動車ローンと比べて多くのメリットがある一方、ローンの審査が厳しいなどのデメリットもあります。
マイカーローンを申し込む前に、メリットだけではなくデメリットもしっかりと理解する必要があります。
そしてメリット・デメリットをよく比較して、自身が納得できるマイカーローンを選ぶことが重要です。


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