
はじめて車を購入する場合、マイカーローンで悩まれている方も多いのではないでしょうか。マイカーローンは銀行、JAバンク(農協)、労働金庫(ろうきん)など、ほとんどの金融機関で取り扱いがあるローンです。
さらに、保険会社の損保ジャパン日本興亜や自動車ディーラーなどのノンバンクでもマイカーローンの取り扱いがあるため、「あまりにも数が多くてどのマイカーローンを選択したらいいのか分からない」という人が大半ではないでしょうか。
マイカーローンは金利や保証料、資金使途(使い道)などが商品によって異なります。金融機関ごとにどのような違いがあるのかをしっかりと把握しておかなければ、「借りられたのはいいけれどやはり金利が高い」とか「希望した金額よりも少なかった」と後悔することがあります。
ここでは、これからローンを組んで自動車を購入したい人向けにマイカーローンの選び方について解説します
もくじ
マイカーローンの種類

マイカーローンは以下の金融機関やノンバンク、保険会社などが取り扱いっています。
- 銀行・信用金庫
- ディーラー(信販系・ノンバンク)
- JAバンク(農協・信連・農林中金)
- ろうきん(労働金庫)
- 損保ジャパン日本興亜(保険会社)
このうち、銀行・JAバンク(農協)・ろうきん(労働金庫)は顧客の預金を融資で運用しています。このため、大事な預金を棄損しないために保証会社の保証が必須となっています。
ディーラーローンをはじめとするノンバンク系のマイカーローンは自己資金で融資を行っているため保証会社の保証は付いていませんが、その分だけ金利は高めに設定されています。
銀行マイカーローン
銀行のマイカーローンはディーラーローンと比べて金利低く設定されています
ディーラーローンでは金利が年10.0%を超えていることも珍しくりませんが、銀行マイカーローンの金利は年2.0%〜4.0%くらいが平均的な相場です。又、種類によっては交通傷害保証などの特典が付くこともあります。
一方、ローンの審査が厳しい、審査に時間が掛かり融資が遅いなどのデメリットもあります。
ディーラーマイカーローン
自動車屋さんで融資の申し込みができるため、銀行などに足を運ぶ必要がなく、手続きも簡単です。
また、ディーラーローンを借りると自動車屋さんの利益にもなるため、オプションの追加や割引などお得な特典を付けてくれる場合があります
一方ローン金利が年10.0%を超えるような商品も決して珍しくありませんので、利息の負担は他のマイカーローンと比較して間違いなくディーラーローンのほうが高くなります。
自動車屋さんは当たり前のようにディーラーローンを進めてきますが、デメリットをよく理解しないで2つ返事で契約してしまうと、他のマイカーローンよりも大きく損をしてしまう可能性もあります。
コラム
残価設定型自動車ローンとは?
ディーラーローンの中には金利が年1.0%台という超低金利の商品も存在します。
しかし、このような低金利のローンは大抵「残価設定ローン」となっています。
残価設定ローンというのは、自動車価格の半分だけローンを組み、残価期間終了後は
残金を支払いして車を買い取るか、他の車で残価設定ローンを組み直すかというローンです。
残価期間中は自動車の名義がディーラー名義となりますので、実質的には自動車のリース契約と同じです。
これを「所有権留保」といいます。
残価期間終了後に車を買取らない場合には、ずっとリース契約を締結しなければならず、
軽い気持ちで契約を締結してしまうと後が大変になります。
JAバンク(農協)マイカーローン
地域のJAバンク(農協)によって細かい商品性に違いがありますが、全体的に見ると、金利の平均はおよそ年2.0%台となっており、銀行マイカーローン並みに低金利です。
また、JAバンク(農協)は定期的にマイカーローンの金利優遇キャンペーンを行っており、タイミングが合えば年1.0%台の金利が適用されることもあります。
一方、金利に加えて年0.5%〜1.0%程度の保証料が必要となります。
ディーラーローンなどのノンバンク系のマイカーローンでは保証料が発生しないため、この点はデメリットといえます。
ろうきん(労働金庫)マイカーローン
ろうきん(労働金庫)は本来、労働組合に加入する者だけの金融機関でしたが、最近では一般人でも利用することができます。
しかし、やはり組合員のほうが一般の申込者よりもローンの金利や審査で優遇されているという側面があります。
ろうきん(労働金庫)の組合員なら一般の申込者よりも低金利で自動車資金を借りられるのが一番のメリットです。
損保ジャパン日本興亜ジャパンダ・ネットマイカーローン
損保ジャパン日本興亜の「ジャパンダ・ネットマイカーローン」は、ノンバンクでありながら金利が低いうえ、銀行よりも審査回答が早いという、銀行とディーラーローンのいいとこ取りのような商品です。
一方、審査が厳しく、年収の制限や、定期収入の有無に加え、カードローンなどの債務がある人、勤続1年未満の人などは審査に通りません。
まとめ

マイカーローンは銀行・ディーラー・JAバンク(農協)・ろうきん(労働金庫)・損保ジャパン日本興亜など、形態の異なるさまざまな業種が融資を行っています。
マイカーローンを申し込む前に、メリットだけではなくデメリットもしっかりと理解する必要があります。
そしてメリット・デメリットをよく比較して、自身が納得できるマイカーローンを選ぶことが重要です。



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