車両保険は本当に必要?

自動車保険を検討するうえで、車両保険をつけるか?については、その内容や範囲を考える上で、悩まれている方も多いのではないでしょうか。ここでは、車両保険をおすすめするケースや、保険料を安く抑えるコツなどを紹介していきます

車両保険のメリット

車両保険は、自分の車の修理費等を補償する保険です。保険金額を限度に保険金が支払われます。

  • 車同士の事故で、契約車両が壊れた
  • 契約車両に落書き・いたずらされた
  • 契約車両が盗難にあった
  • ガードレールで契約車両をこすった(「一般車両保険」のみ)
  • 当て逃げされた(「一般車両保険」のみ)
  • 大きな事故で修理ができない場合は、車を買替える費用として保険金を充てることができます。
  • 台風や洪水などで車がダメになった場合も車両保険があれば備えることができます。

加入をおすすめするケース

初心者や運転が苦手な場合

免許が取り立ての人や、運転技術に自信がない人は事故を起こすリスクも高いので加入していると安心です。
特に免許を取り立ての場合、は多くの方が自損事故を起こすので、入っておいて損はないと思います。

新車を購入した

新車を購入した人の9割ほどが車両保険に加入していると言われています。
大事な新車の場合、最初の数年は無条件で入っておいていいのではないでしょうか。

加入理由

  •  キズがついたら修理してきれいに乗りたい
  •  購入したばかりで多額の修理代を支払う貯金がない
  •  補償金額が大きい
豆知識「新車特約」

新車特約とは、契約者量が事故で全損または、半分(購入時価格の50%以上の修理代が必要になった場合)になった時に、新車の再購入費用を補償する特約です。車のローンが残っている場合、高級車を購入した場合、初心者の場合は、十分検討する価値があります。対象期間や保険料は保険会社によって異なりますので、加入前にチェックしましょう。

高級車・外車を購入した

高級車や外車の場合は部品も高くちょっとした修理でも修理費が高くなってしまうため加入しておくと安心です

加入をおすすめしないケース

中古車、10年以上経った車

車の価値は年数と共に減価償却されてしまいます。ですから車両保険の補償金額も年々減少してしまいます。
新車の時は200万円の保険金額だった車も毎年保険金額は下がってしまいます。何年経ったら車両保険をとるか考えている方も多いと思いますが、10年たつと50万円、30万円といった補償しか受けられないケースがほとんどです。それに対して保険料は変わりませんので保険料の割に補償が小さい保険になってしまいます。

事故を起こすリスクが少ない

40代、50代の場合事故率が低いので車両保険は不要と考える人も多いです。

種類があります

多くの損害保険会社は2つのタイプの車両保険を用意しています。それぞれの名称は各社で異なりますが、1つは「一般車両保険」と呼ばれるタイプで、もう1つは「エコノミー」と呼ばれるタイプ。では、それぞれで、どのような違いがあるのでしょう。

一般車両保険

オールリスクタイプの補償です。他の車との衝突事故や盗難、台風・洪水などさまざまな損害を補償します。ただし、地震などによる損害は補償されません

エコノミー(車対車+A)

「一般車両保険」よりも補償を絞って保険料を安くしたもので、限定タイプとも呼ばれています。

「このタイプは、『一般車両保険』の補償から、自分でガードレールや電柱に車をぶつけたなどの自損事故、自転車との事故、当て逃げなどが対象外になります。車同士での衝突は対象になりますが、相手が逃げて誰だか判らないケースは対象になりません。契約の際にはどのようなケースが補償されないかをきちんとチェックしておきましょう」

一般型とエコノミー型の補償内容を表にしてみました

補償内容一般型エコノミー型
自動車以外との衝突×
当て逃げ×
転覆、墜落×
車対車の事故
火災、爆発
盗難
台風、洪水、高潮
窓ガラスの破損
イタズラ
物体の飛来、落下
地震、噴火、津波××

保険料を安く抑えるコツ

複数の保険会社を比較しよう

比較的新しい車に乗っていて、車両金額がまだ安くなっていない。車が故障したときの修理費も心配したくない。そう思って車両保険をつけると決めたとしても、できることなら、保険料は安く抑えたいですよね

そんな時にすべきなのは、自動車保険に加入するときに複数の見積りを比較することです。契約内容で、「車両保険なし」「エコノミー」「一般車両保険」の保険料を比較したり、同じような補償内容で複数の損害保険会社を比べたりするとよいでしょう。今はインターネットで簡単に見積りができるので、それを使わない手はありません。

「保険に加入するとき、契約内容や損害保険会社を変えて見積りを比較する方は多いと思います。しかし、契約を更新するときも比較している方はどれほどいるのでしょうか。たとえば、同じ契約内容でも、その損害保険会社が保険料率の改定を行なったら、保険料が変わります。契約を更新するたびに見積りを比較する必要はありませんが、数年に1度くらいは、契約を更新する前に複数の会社で見積りを取り直してみるのもよいでしょう」

免責金額を設定しよう

車両保険をつけるとき、「一般車両保険」より「エコノミー」などの限定タイプの方が保険料を安くすることができますが、その他にも保険料を抑える方法があります。それが、免責金額を設定すること。

「車両保険では、免責金額(自己負担額)を設定することができます。つまり、自分の車に損害があったとき、自費で支払う金額をあらかじめ設定しておくことで保険料を抑えることができるのです」

通常、免責金額の設定は、保険期間における1回目の事故と2回目以降の事故について設定します。設定方法は損害保険会社によって異なりますが、一般的に0円、3万円、5万円、10万円、15万円、20万円などで免責金額を選択することができ、その金額が大きくなるほど保険料は抑えられます。たとえば、「0‐10万円」などで契約した場合、保険期間中1回目の事故では自己負担なし、2回目以降の事故では10万円が自己負担になるのです。

ただ、免責金額を設定した場合、修理費がさほどかからない場合は、補償を受けない方がメリットが大きい場合もあるそう。

「たとえば、免責金額10万円で修理代が15万円の場合、車両保険では5万円が補償されます。このようなケースでは受け取る保険金よりも翌年以降保険料がアップする分の方が多くなるため、あまり保険を使うべきではありません。免責金額を設定した際には、保険料の試算をして、補償を受けるか受けないかを検討するようにしましょう」。

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